理事長所信

2020年度スローガン

「 跳 戦 」

~郷土の未来のために、今から変革の第一歩を~

基本理念

新世代へのレガシーとして希望溢れる大館を子どもたちに

基本方針

1.会員の増強とJCブランドの魅力発信

2.次世代の大館を支える青少年の育成

3.他地域と連携した事業と交流の発展

4.大館市の可能性を発掘・発展させる事業

5.SDGs推進に関わる事業

 

【はじめに】

私がJCへ入会したのは今から3年前の年初のことでした。当時お世話になっていた先輩に「必ず自分のためになるから」と語られた熱心な想いに感化され、入会を決意しました。入会申込書を書いた直後は「本当に自分のためになるのか」と、半信半疑でいたことをいまだに鮮明に覚えています。その後、数多くの事業に参加することで、規範となる先輩・切磋琢磨する同志・信頼を寄せてくれる後輩、多くの人々に触発され、たくさんの場所に行き、いろいろな経験をし、様々な学びを与えていただきました。JCに入らなかったら出会うことがなかった多くの仲間たちと出会い、教わることがなかったたくさんの気づきを得て、自分がここまで成長することができたということを今実感しています。そして入会への縁を取り持っていただいた先輩に感謝し、これまでの大館青年会議所の62年の歴史を紡いできた先輩諸兄に敬意を表するとともに、我々郷土を愛する青年たちが心を一つにしてこのまちの礎となる活動を率先して行い、自らの持てる情熱を最大限に発揮して、2020年の運動に邁進していく事をここにお誓い申し上げます。

 

【スローガンについて】

昭和の教育学者として高名な森信三先生が次のような言葉を述べられておりました。
『人間は進歩か退歩かのいずれかであって、その中間はない。現状維持と思うのは実は退歩
している証拠である。』
人間は常に他人に認められたいという欲求を持っています。では人に認められるにはどうすればよいのでしょうか。私が考えるに、自己の成長というものは自分ではかるのではなく、周りの人々からより多くの信頼を得ることができてこそ初めて成長を実感できるのではないかと思います。自分たちが成長するための機会、その機会があらゆる場面に散りばめられているのが、我々の所属する青年会議所(JC)という団体です。


『To provide development opportunities that empower young people to create positive change(青年が積極的な変革を創造し開拓するために、能動的な活動ができる機会を提供する)』


JCの存在意義とは自己成長への変革の機会をメンバーに提供することです。ただ所属しているだけ、なんとなく参加しているだけでは自己成長は得られません。自分たちが率先して行動し、機を逃さず飛び込んでいく勇気が求められます。その機会が与えられていることは我々青年だけが持つ特権です。学んだことを生かし、卒業後も地域のため、会社のために真剣に活動を行うことができる人を創り上げることがこの団体の使命(Mission)であると考えます。
青年会議所に参加することが目的ではありません。この学び舎を活用し、これまでの自分を跳び越えるような力を身につける、いわばトレーニングマシーンのような存在として捉えてみてください。これまでの自分を『跳』躍して、これからの変化に激しい社会を『戦』いぬく能力を身につけることができます。自分がどこまでこの世界で通用するのか。さあ皆さん『跳戦』していきましょう。そして共に成長し、明るい未来を担うリーダーへと変貌を遂げましょう。

 

【会員の増強とJCブランドの魅力発信】

かつてこの大館青年会議所には100人を超える会員が在籍していたと聞きます。たくさんのメンバーが在籍していれば、様々なアイディアが繰り出され、事業を行う際も多数のマンパワーで遂行も容易となります。翻って、2020年度は23人からのスタートとなります。我々が地域を想い、このまちの発展のために、自己実現のために行う事業はどれも素晴らしいものですが、このまま人数が減り続けると要所に様々な制約ができ、理事会・委員会運営も困難になってきます。前出の青年会議所の使命(Mission)に書かれている通り、多くの若いメンバーへ機会を提供させるためにも、共通の理念を持つ同志の拡大に尽力します。先輩たちが煌々と輝かせ続けてきたJCの灯をこれからも明るくともし続けるためにも、次の世代の組織運営を担う人財を育て、これからの地域を担う後輩たちへバトン
タッチするのが最終年度である私の役目であると思っています。
JCとは地域を牽引する若きリーダーが集まる団体です。リーダーとは常に先入観を排し、自分に課せられた使命と責任感の元、自己を向上させる意欲を持つ人々のことと考えます。
向上心なくしてリーダーとは言えません。我々は常にこれからの社会のあるべき姿を展望し、自分の将来像を描き、それに向かって邁進する努力を厭いません。リーダーとしての資質を磨くのは互いにリーダーであるJCメンバーであるからこそです。人が人を磨き上げ、世代を牽引するべく我々は常に自己成長を求めなければなりません。そしてJCはそのための機会を提供することを目的としています。あらゆる機会に研鑽を積み、修練から学び、そして自己の成長、自分たちの企業の成長、ひいてはこの大館の活性化に貢献していきます。
私が入会した当時、先輩メンバーの姿は憧れでした。JCバッチ、役職のついたネームプレート、そして端然とした佇まい、まさに選ばれしものという風格を兼ね備えていました。地域の皆さんにとって憧れるJCになるためにも規律・規範を維持し、この大館におけるJCの価値を高めてまいります。そして、SNSやHPなどを活用し我々の活動を多くの人々に知ってもらえるように、タイムリーな情報発信を行っていきます。

 

【次世代の大館を支える青少年の育成】

全国的に少子高齢化が進行しており、我々の住む大館市も例外ではありません。過去5年間で高齢化率(人口に対する65歳以上の割合)は33.9%から38.6%へと上昇し、企業では働き手となる若者が減少しています。地域の活力低下を看過させず、若者が地元に愛着を感じさせるためにも、地域の魅力を再発見させる事業を展開し、大館のまちの魅力を伝えます。また若い世代にこれからの大館をよりよくするためにはどのようにすればよいのか、フレッシュなアイディアを取りまとめ、これからの運動に活用していきます。

 

【他地域と連携した事業と交流の発展】

今から30年前、「ハチ公物語」という一本の映画を縁に大館青年会議所と東京青年会議所渋谷区委員会とのつながりは始まりました。以来、長年に渡って渋谷と大館はお互いの街を行き来し友情を育み、近年まで「グリーンツーリズム」というお互いのまちの魅力を再発見する事業を協力して行ってきました。このつながりは行政においても波及し、渋谷・大館間で防災協定を締結したり、渋谷区の学校給食に大館のお米が使われたりなど町ぐるみでの密接な関係を築き上げてきています。我々青年会議所の運動が、地域の行政を大きく動かした例であるといえるでしょう。大館と渋谷はそれぞれが互いの地域にない魅力を持っており、相互の運動の展開によっては新たなビジネスモデルの開拓など、無限の可能性を秘めています。渋谷区委員会と連携し、お互いの地域の魅力を伝え、価値を高めあう事業を推進します。さらに日沿道の縁でつながった鶴岡青年会議所をはじめとする夕陽ラインシンポジウムの各LOMとの対話を通じて、日沿道の早期開通に向けた議論を加速させます。また、同じく長年の交流がある蔚州青年会議所との交流を継続し、国家間の枠組みを超えた民間交流への促進を模索していきます。日韓関係が停滞している今だからこそ我々JCが国境を越えた友情を育み、両都市の発展に寄与していきます。

 

【大館市の可能性を発掘・発展させる事業】

大館市は自然や伝統工芸、多様な郷土芸能などの魅力に溢れております。近年では秋田犬が世界的な注目を集めており、また地域の食文化として有名なきりたんぽも全国から人々が食べにくるほどの人気を誇っています。これら多彩な資源をもつ大館市をもっともっとアピールし交流人口の増加につなげていかなければなりません。大館の魅力を展開する事業を行政や他団体との連携を模索しながら進めていきます。

 

【SDGs推進に関わる事業】

私は青果物・水産物の卸売業を営んでいます。自分が仕事を始めた15 年以上前に比べますと、地球温暖化・気候変動の影響で商品環境が激変しました。ハタハタやサンマなど子どもの頃に当たり前のように食べていた大衆的な食材が、今では年に一度食べることができるかというような手が出ない商品になってしまいました。日本国内は少子高齢化・人口減少が進み、特に第一次産業に従事する人が減少し、結果として我々の食生活を脅かす寸前まで来ています。それはこれからの社会を形成する若い労働者に農業・漁業はもうからない、働きがいを得ることができないというイメージが先行しているからではないでしょうか。

「すべての人々が働きがいを得ながら、明るく楽しく就労できる」
「持続可能な食料品の生産基盤を形成し、飢餓・貧困をなくさせる」
我々がこれからも子どもたちに豊かな地域社会を残すためにも、国連が定めた「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成を目指した運動を展開し、私たちの愛する郷土を持続させるための取り組みを考え実行していきます。
SDGsは全部で17のゴールがあり、そのすべてが我々の生活・環境へと密接につながっています。そして地域から全世界へと我々の活動がつながっていることをSDGsを通して実感することができます。時代の先鋭として率先してこの運動に取り組み、またSDGsを我々のビジネスに取り入れることを考えることで、まちを豊かにする運動を展開してまいります。

 

【むすびに】

我々はなぜJCメンバーとして活動しているのでしょうか。20歳から40歳という人生で最も重要な時期でありながら、JCメンバーとして活動する意義、それは「幸せ」を求めているからに他なりません。自分のため、家族のため、会社のために「幸せ」を追求し、ひいてはその想いがまちを活性化させる原動力になることをこれまでの活動から学びました。
自己の成長がすなわち「幸せ」の追求、そして家族・自分の会社、ひいては我々の愛する郷土である大館の発展につながります。青年会議所の信条である『修練』により、困難な壁を感じることもあるかもしれません。ですが、その「困難な壁」はメンバー個人が成長していることの証なのです。修練が伴うからこそ成長を実感することができます。そして皆さんは決して一人ではありません。周りにはともに同じ志をもった多くの仲間たちがいます。仲間
たちとの『友情』がより、我々の想いを高めてくれます。さらに、このまちを想う我々の郷土愛が、個人の成長と同時に地域のために『奉仕』する意識を向上させ、必ずや明るい未来へと我々を導いてくれます。自己を成長させ、このまちを将来の子どもたちが住みよくなるような、明るい未来を感じ取ることのできるようなまちに発展させていくために、今我々にできることから『跳戦』していきましょう。未来をつくることができるのは責任世代である我々青年です。新しい時代、「令和」のスターティングメンバーとして新時代の礎となる運動を見据え、これからの大館のために今できることを考え実践していきましょう。